1999-01-03「ジェシー “ザ・ボディ” ベンチュラ(元悪役レスラー)がミネソタ州知事に就任」

トニー・アトラス(左)とジェシー・ヴェンチュラ(右)がペンシルバニア州でのTV収録中に一触即発の事態に。1982年05月「Inside Wrestling」誌より。 今日のアメリカ史

1975年にプロレスラーとしてデビューしたJesse “The Body” Ventureは、肉体美を誇るヒールレスラーとして全米に人気を博すも、1984年に血栓が判明して現役を引退。

現役時代から容姿のみならず弁舌の鮮やかさでも知られ、プロレス番組のコメンテーターとして人気を博す。レスラー引退後は、いわゆる「肉体派」映画俳優として「プレデター」(1987)のブレイン・クーパー役や「バトルランナー」のキャプテン・フリーダム役など、アーノルド・シュワルツェネッガー出演のアクション映画に出演。シュワルツェネッガーとの交友から「バットマン&ロビン:Mr.フリーズの逆襲」(1997)ではアーカム・アサイラムの守衛役でも出演。

1990年には高校時代の恩師の勧めでミネソタ州ブルックリンパーク市の市長選に出馬して当選、翌1991年から4年間務める。翌1995年からはラジオDJとしてミネアポリス/セントポールのAMラジオ2局に午前午後それぞれレギュラー出演する中で、政治問題への関心を更に深め、1998年のミネソタ州知事選に出馬。

共和党員で現職セントポール市長だったノーム・コールマンと、民主党員で現職ミネソタ州司法長官だったスキップ・ハンフリーという2大本命候補を向こうに回し、第3党ミネソタ独立党から立ったジェシー・ベンチュラは、インターネットを利用した政治運動の先駆けとしても知られる独自の選挙戦術で、対立候補者よりも大幅に低い予算で、共和党候補と民主党候補との三つ巴の大接戦を下し、見事に初挑戦で初当選を勝ち取った。

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