人耳(じんじ)

文豪のことば
人の耳。また、人に聞かれること。ひとぎき。外聞。

語義

人の耳。また、世間の外聞。ひとぎき。

大辞林第四版

大辞林第四版が挙げる用例

人耳を驚かすべき者を場中に備へて

幸田露伴「一国の首都」

大辞林以外の辞典による語釈

人の耳。また、人に聞かれること。ひとぎき。外聞。

精選版 日本国語大辞典

国立国語研究所の「日本語歴史コーパス CHJ」で見る「人耳」

第三等には、放蕩を貴び、名検をいとひ、専に文辭典籍を学とし、一たび程朱居敬窮理の説をききては、腐儒の常語とて、相ともに嘲笑ふ程に、学者己を脩の道においては、講ずべきものともせず。その議論をきくに、不急の察、無用の辨、譊〻として人耳(を)喧しうせざるはなし。

室鳩巣「扁鵲薬匙をすつ」(1732)

故に是等は其時代の少年子弟と雖も刻苦して學び得たる上に非れば法の如く自在に運用すること能はず(。)而して自在の運用をなすに至れば其美妙にして 人耳 (を)悦ばしむること遠く他の技術の及ばざるところなり(。)

菅了法「頽れ文筐(一)」(1887)

記事の着想

この記事は三省堂「文豪のことば探し辞典」から着想を得た。

書店で目にして、この帯にある「表現の深みを旅したいすべての人に!」という惹句が刺さらない者などあろうか、いやない。

今日のグラフィックについて

グラフィックはAdobe Fireflyに以下のプロンプトを与えて導いた。

人耳。人の耳。また、人に聞かれること。ひとぎき。外聞。

生成にあたってはFirefly Image 2を用いた。今回は縦横比に「4:3」を選び、スタイルに「バウハウス」を選んだ。思うような画像が程なく生成されるのは好もしい。

ただし、ラップトップPCによっては「ダウンロード」を押下するとブラウザがハングアップしてしまう(別のラップトップPCからはすぐにダウンロードが始まる)のには閉口した。同じ有線LAN環境内で、ブラウザも同じWindows Chromeで同じAdobeアカウントで作業しているので、もしかするとGPUやCPUの能力の差で発生するバグなのかもしれない。考えたこともなかったけれどしばらく注視したい。

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